ChatGPTで論文査読?
論文査読は研究者にとって重要だが時に負担となる仕事。そんな査読業務にAI、特にChatGPTを活用できないか?自身の経験を交えながらChatGPTを使った論文査読の実践方法と注意点を紹介。AIを賢く使いこなす秘訣とは?研究者必見の新しい査読アプローチをご紹介します。
大塚篤司
2024.09.24
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みなさん、こんにちは。近畿大学皮膚科の大塚です。今日は、論文査読にChatGPTが使えるのかというところをご紹介したいと思います。
論文の査読って、大学の先生やアカデミアの先生はよくやられるお仕事だと思います。学会の雑誌から論文の査読が送られてくると、なかなか断れないですよね。私も准教授時代は全部受けていたんですけど、教授になってから断って怒られたこともあります。まあ、大体断れないですよね(笑)。
さて、論文の査読にChatGPTが有用かという話なんですが、実際にはいくつか問題があります。まず、雑誌によっては生成AIを査読に使ってはいけませんと明確に書かれているところがあります。それから、公表される前のデータが含まれているのを生成AIにデータを渡していいのかという問題もあります。当然、生成AIが仮に査読したとしても、その責任は自分にあるというのも大きいポイントですね。